3:Rock Me Amadeus / Falco
ラップと聞くと、ノートリアス・BIGなどのアフリカ系アメリカ人が先頭を走っているイメージがある。また言語も英語が中心で、例えば、日本語ラップ(いわゆるジャパニーズ・ラップ)はかなり大成しないと気付かれないことが多い。
今回書く、FALCOはオーストリア人でアフリカ系アメリカ人でもなく、英語を母国語としないミュージシャンである。
1985年に発表された「Rock Me Amadeus」は、ヒップホップのビートに合わせて、ドイツ語で語るモーツァルトの生涯、さまざまな音のテクスチャーの重なりで人気となった。話題となった理由の一因として、前年の1984年に発表された「アマデウス」という映画の大ヒットもあるとされている。
私が初めて聞いたのは、お台場のオクトーバ・フェストであるバンドがカバーしていたものだ。シャザームして、帰りに聞いた覚えがあるが、その時感じたのは、色々な音の素材が面白いなと思ったことだ。その後何回も聞くと、意外とベースラインがしっかりしていることに気づいた。
もしかしたらこのFALCOという人は、ロック畑なのかと思ったら、ハードロック・パンク育ちでした・・・
意外性しかなかった・・・
彼は、1998年に逝去するが、2021年の今でも彼を超える人はいないと思っている。